テレビ

 新型コロナウイルス感染症の影響で、テレビ局も大変だそうです。

 大河ドラマ「麒麟がくる」と連続テレビ小説「エール」の収録について、NHKは、今月12日まで収録を見合わせることを発表しましたが、収録を休止する期間をさらに延長しました。連続放映が途切れる可能性が出てきています。

 

 コロナ禍の影響で各民放テレビ局もドラマの収録が出来なくなり、旧作を再編集した「特別編」が放送されています。「下町ロケット 特別総集編」(TBS)、「春子の物語 ハケンの品格2007特別編」(日本テレビ)、「BG〜身辺警護人〜傑作選」(テレビ朝日)等です。なぜ、旧作をそのまま再放送せず、わざわざ特別編と銘打って放送するのか? 背景には各局の皮算用があるようです。

 

 再放送を流したってテレビ局は儲かりません。再編集を施し、特別編という名の新たな番組に仕立てないと、高いスポンサー料が取れません。制作費ゼロの再放送に高い金を払うスポンサーはいないからだそうです。

 

 再放送は儲からない。コロナ禍までは再放送も特別編もやらなかった日本テレビと、再放送を多用してきたテレビ朝日の放送収入の差を見ると良く解ります。

 

 日テレとテレ朝が世帯視聴率でほぼ肩を並べていますが、放送収入には大きな違いがあります。日テレの2562億7000万円に対し、テレ朝は1879億3900万円(ともに2018年度決算)です。なぜかというと、その理由の一つはテレ朝が平日の午後2時台、同3時台で「相棒」などの刑事ドラマを再放送しているためです。

 

 日テレのほうがスポンサーの喜ぶ若い視聴者が多い上、テレ朝には実入りが少ない再放送が多いので、放送収入に差が付くのだそうです。

 

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