昨日(7月1日)は、「半夏生」でした。夏至から10日目の事を言います。読み方は「はんげしょう」。
半夏生は雑節の一つです。雑節は二十四節気だけでは日本の気候とあわないため、それを補うためにです。節分や彼岸、八十八夜なども同じ雑節です。
半夏生はだいたい7月2日頃から7月7日頃までの5日間をさしますが、2020年は7月1日(水)にあたります。天文学的に言うと、太陽が黄経100度を通過する日が半夏生となっています。
半夏生という名前は、この時期に生えてくる毒草「烏柄杓(からすびしゃく)」の別名が「半夏」であったため、半夏生と呼ばれるようになったと言われています。
半夏生のこの期間に「天から毒が降り、地から毒草が生える」という言い伝えがあった為、農家は半夏生までに田植えを終わらせるという習慣がありました。
その他、山菜や野菜の収穫をこの時期にしないこと。また井戸には蓋をすることといった風習があったそうです。結構恐れらていました。
関西では7月2日頃に豊作を願いタコを食べる習慣がありました。
タコを食べる意味は、田んぼの稲がタコの足のように大地にしっかり根付くようにという願いから食べるようになりました。
タコにはタウリンが含まれているので、蒸し暑くて疲れやすいこの時期にピッタリの食事です。(タウリンはビタミン栄養ドリンクなどにも配合されています。)
関西:タコや半夏生餅(半夏至餅)
讃岐:うどん
福井:サバ
奈良:半夏生餅(半夏至餅)
昨夜は、我が家の夕食にたまたま、タコの刺身が出ました。
「烏柄杓(からすびしゃく)」